谷口彰悟が語ったセンターバックとしての覚悟「何度でも復活できるし、何度でも立ち上がれる」 (4ページ目)
【ポジティブなエネルギーを与えてくれる】
ゲンクとのリンブルフダービーは、自分の退場も影響して2-3で敗れたが、マズー監督が就任してからは3勝2分1敗(第12節終了時点)と結果も上向いている。
シーズン序盤は防戦一方になり、攻め手が見えない状況に陥ることもあったが、今は攻守のバランスがよくなり、チームとしてもやることが明確になってきている。何より、マズー監督はチームに対してポジティブなエネルギーを与えてくれる。その熱量が選手たちの力を引き出してくれているようにも思う。
シーズンも中盤戦に差しかかっている。どんな相手に対しても、拮抗した試合ができるようになってきた今、ここから先はいかに勝ち点3を取りきれるかが大事になってくる。
チームとして取り組んでいることが体現できるようになっているだけに、勝ち点3を掴むためにも、個々がスペシャルな部分を発揮して結果にこだわっていく必要がある。
◆第27回につづく>>
【profile】
谷口彰悟(たにぐち・しょうご)
1991年7月15日生まれ、熊本県熊本市出身。大津高→筑波大を経て2014年に川崎フロンターレに正式入団。高い守備能力でスタメンを奪取し、4度のリーグ優勝に貢献する。Jリーグベストイレブンにも4度選出。2015年6月のイラク戦で日本代表デビュー。カタールW杯スペイン戦では日本代表選手・最年長31歳139日でW杯初出場を果たす。2023年からカタールのアル・ラーヤンSCでプレーしたのち、2024年7月にベルギーのシント・トロイデンに完全移籍する。ポジション=DF。身長183cm、体重75kg。
著者プロフィール
原田大輔 (はらだ・だいすけ)
スポーツライター。1977年生まれ、東京都出身。サッカー専門誌『ワールドサッカーグラフィック』の編集長を務めたのち独立。Jリーグを中心に取材し、各クラブのオフィシャルメディアにも寄稿している。主な著書に『愛されて、勝つ 川崎フロンターレ「365日まちクラブ」の作り方』(小学館クリエイティブ)など。
【写真】谷口彰悟の抜けたCBには誰が?サッカー日本代表・アジア最終予選の布陣
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