サッカー日本代表のワールドカップ予選を識者が展望「アジアで強くなる時代は終わった?」 (5ページ目)
そこで大事なのは、選手個々の適応力である。平たく言えば、どれだけ修羅場を乗り越えられているか。ビッグクラブで主力としてピッチに立ち、チームを勝利に導いているなら、W杯の舞台でもアジャストできる。
実際のところ、森保監督が今の有力選手たちにできることは多くはない。カタールW杯のように、弱者の兵法を当てはめるのは本末転倒。むしろ足枷をはめることになる。
森保監督が限られたメンバーでも戦える采配を見せられるか。
それがアジア最終予選の見どころかもしれない。
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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