サッカー日本代表の2年後はどうなってる? 識者5人が考えた2026年W杯メンバー (3ページ目)
【層の薄い1トップに中村敬斗。伊東純也の右SBもあり】
中山 淳(サッカージャーナリスト)
この記事に関連する写真を見るFW/上田綺世(中村敬斗)
MF/三笘薫(中村敬斗)、南野拓実(鎌田大地)、久保建英(堂安律)
MF/田中碧(守田英正)、遠藤航
DF/伊藤洋輝(冨安健洋)、冨安健洋(伊藤洋輝)、板倉滉、伊東純也(菅原由勢)
GK/鈴木彩艶
現在の主力を見渡して、2年後に年齢的な衰えを見せそうな選手はいない。最年長の遠藤航と伊東純也も、2年後のW杯はまだ33歳。とりわけW杯では経験値も重要なので、数人のベテランがピッチに立っていたほうがバランス的にベターだろう。それを考えると、スタメンと交代要員5人を選ぶ場合、どうしても現状のメンバーが中心になってくる。
正GKは現在も流動的な状況だが、パリ五輪後にしっかり成長すれば鈴木彩艶が最有力候補。それを追うのはシュミット・ダニエル、大迫敬介、谷晃生あたりか。
DFは、2年後を想定すると右サイドバック(SB)に伊東を配置するのもひとつの手だ。所属のスタッド・ランスでも、自陣右サイドの深い位置まで戻って守備をするシーンも多く、代表でも守備力は証明済み。菅原由勢との比較でも、守備力で見劣りすることもない。さらに言えば、より攻撃に迫力と速さを生み出してくれそうだ。
最も駒不足とされる左SBは新戦力台頭を待ちたいところだが、現状では伊藤洋輝が軸。戦況によって冨安健洋と入れ替えることもできるのが利点でもある。
ボランチは4-1-4-1に可変することも想定すると、遠藤航を軸に田中碧または守田英正が有力。戦力豊富な2列目は、1トップ下に南野拓実、右に久保建英、左に三笘薫を配置し、鎌田大地、堂安律、中村敬斗をバックアップとした。
南野は、今シーズンのモナコでの変貌ぶりを見るにつけ、出場時間が少なかった鎌田より上位と評価。2年後も、このふたりの調子次第で使い分けたい。層の薄い1トップは上田綺世にしつつ、控えはシュートのうまさが突出している中村の今後の成長次第。現状の左ウイングのみならず、1トップもしくは2トップで得点力を発揮できる選手に進化してもらいたい。
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