パリ五輪代表メンバーをアメリカ遠征招集25人から読み解く OAはナシの可能性も (4ページ目)
今回選出された25人以外から最終メンバーの18人に飛び込んでくる選手は、せいぜいひとりかふたり。限りなくゼロに近いとみる。これまでの流れを見る限り、それはフェアなジャッジに基づいた選手選考に映る。
もっとも、五輪代表から漏れても、その後、活躍する選手はいくらでもいる。山本昌邦氏が五輪代表監督時代に選び損ねた長谷部誠などは、その最たる例だろう。五輪サッカーには一歩引いた視点が必要だと、あらためて痛感させられる選考劇となった。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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