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ケガ人率23%「代表招集のリスク」について考える 菅原・上田・伊東・堂安...それぞれの意見 (4ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko

【CLやELにも出場すれば身体的な負担も増える】

 疲労が溜まっていたとしても、代表での活動で得た何かしらが所属チームでプラスに作用することもあるようだ。彼らの場合は、むしろ代表に招集されていったほうがクラブにとっていいケースなのかもしれない。

 代表選手が強豪クラブでプレーし、CLやEL、ECLを戦えば、試合数が増えて身体的な負担も増える。だが、だからと言って「日本での試合は国内組を呼べばいいか」と言うほど簡単でもないことは、海外組の選手たちの話からもよくわかる。

 とはいえ、負傷によって選手生命を短くする選手もいる。ケガと招集の問題に関して、簡単に答えは出ない。

 だが、将来的に日本の総合力が底上げされ、国内組でも難なくアジア予選を突破するレベルに達すれば、日本もネーションズリーグに入れてもらって、欧州組はそちらで代表期間を戦うとか、実現的に可能かは一旦置いておいて、思い切った案があってもいいのかもしれない。

著者プロフィール

  • 了戒美子

    了戒美子 (りょうかい・よしこ)

    1975年生まれ、埼玉県出身。2001年サッカー取材を開始し、サッカーW杯は南アフリカ大会から、夏季五輪は北京大会から現地取材。現在はドイツを拠点に、日本人選手を中心に欧州サッカーを取材中。著書『内田篤人 悲痛と希望の3144日』(講談社)。

【写真】新旧「海外組」の成功者たち〜欧州サッカーで輝きを放つ歴代日本人選手『Over The Top』

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