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谷口彰悟が語るCBとして途中からピッチに立つ難しさ「ミスが許されないポジション。日本代表であれば、なおさらだ」 (2ページ目)

  • text by Harada Daisuke

 森保一監督のもとで再びスタートを切った日本代表は、過去4年でやってきたことをベースとして継続しつつ、より自分たちからアクションを起こしていくサッカーを目指している。

 トレーニングから、自分たちでアクションを起こしていくところ、相手をどう崩していくかというところに着目し、メニューを落とし込んでくれているように、選手間でもその時々で話し合いながら、修正と発展を繰り返している。その継続により、少しずつ共通理解も深まってきた。

 自分のプレーに焦点を当てると、まず9月の欧州遠征では、ドイツ戦の後半途中からピッチに立った。

 試合前から5バックで戦うことも想定していたが、先発したメンバーで4バックから5バックに変更するのか、メンバー交代を行なって5バックにするのかは、試合の展開、状況によって変わってくるだろうとも予測していた。

 実際、ドイツ戦は後半開始からメンバー交代することなく、システムを5バックに変更し、自分は58分に(鎌田)大地に代わって途中出場した。

 センターバックとして試合途中からピッチに入る緊張感やプレッシャーは、ミスが許されないポジションだけに、より大きい。それが日本代表であれば、なおさらだ。

 そのため、ベンチに座っている時から、常にピッチ内を観察し、チームとしてどういったテンションで戦っているのか、選手ひとりひとりの表情を見たり、言動を聞いたりして、把握できるように努めている。ピッチ内の温度を敏感に感じておくことで、自分がピッチに入ったときも、すぐに同じ温度で試合に入れるようにするためだ。

 この温度、もしくはテンションが、途中出場するうえでは大切で、準備と予測、観察をしていたから、ドイツ戦もバタつくことなく試合に入ることができたと思っている。

 ドイツ戦で試みた5バックについて触れると、うしろが5枚になったことでマークする選手や対応がはっきりし、人に対して強くいける利点があった。

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