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「鎌田、三笘、久保の揃い踏みが見たい」福田正博が日本代表戦で森保監督に試してほしい組み合わせ、期待する選手たち (2ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Sano Miki

【上田綺世はそろそろ結果を残してほしい】

 右サイドには伊東純也(スタッド・ランス)や堂安律(フライブルク)もいる。両選手とも2022-23シーズンは新天地でプレーし、結果も残したが、ただシーズンを通じての結果やプレー内容を振り返れば、一番手は久保だ。

 久保は今シーズン、所属クラブで2トップの一角だったり、左サイドだったり、トップ下でも使われて結果を残したが、やはり右サイドを務めた時に自身が持つ攻撃のスキルや技術が生きた。カタールW杯後からシーズン終盤にかけては久保の働きがレアル・ソシエダを牽引したと言っても過言ではないし、彼の存在があったからこそ来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を手にできたとも言える。

 左サイドは、三笘を超える存在感を持つ選手は見当たらない。久保がプレーできるものの、その選択肢は他のポジションとの兼ね合いになるのではないかと思う。

 トップ下に鎌田がいて、左サイドに三笘、右サイドに久保という攻撃的な中盤の構成は、サッカーファンに限らず日本中の多くの人が見たいと思うはずだ。そして、彼ら3選手の前でプレーしてほしいのが上田綺世(サークル・ブルージュ)だ。

 今季は所属クラブでリーグ戦40試合22ゴールと活躍したが、カタールW杯前から長らく彼の潜在能力を大いに期待してきた者としては、この程度の数字では満足できない。彼なら同じくらいの数字をベルギーよりももっと高いレベルのリーグで残せると見ているからだ。それだけに日本代表でも上田には大黒柱になるべく、そろそろ結果を残してほしいと思っている。

 シュートのパワー、トラップの技術、裏に抜けるタイミング、ジャンプ力など、持ちうる能力すべてを得点することに特化させつつある上田には、鎌田や久保、三笘のパスからゴールネットを揺らす姿を見せてもらいたい。

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