香川真司や長友佑都のところは「難しくなっている」青山敏弘がブラジルW杯コートジボワール戦で前半から感じていたこと (2ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Jun Tsukida/AFLO SPORT

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 青山がザッケローニ監督に求められたものとは、どういったことだったのだろうか。

「主に攻撃についてですが、たとえば自分のファーサイドにボールを蹴ること。逆サイドの選手がポストに向かって走っていくから、それに向かってボールを出してくれ、と言われました。

 この時は、前線に(柿谷)曜一朗が前にいて『(柿谷が敵DFの)裏に走り出すから絶対に逃すな』とザックさんに言われたのですが、それってヤットさん(遠藤保仁)がオカちゃん(岡崎慎司)によく出していたボールなんです。そういうことかって思って、(試合でも)曜一朗が走った瞬間にボールを出すことができた。逆サイドの裏に蹴るプレーは結構得意でしたし、ラストパスも出せたので、代表でもやれる自信がつきました」

 青山は東アジアカップ全3試合中、初戦の中国戦(3-3)、3戦目の韓国戦(2-1)と2試合に出場。日本は2勝1分け(2戦目のオーストラリア戦は3-2)という結果を残して優勝した。

「優勝はうれしかったですし、ザックさんの求めているものに対して、自分が応えることができた。この時からですね、(自分のなかで)W杯というものが初めて見えてきたというか、見ていいんだって思ったのは」

2013年の東アジアカップ優勝に貢献し、日本代表に定着していった青山敏弘2013年の東アジアカップ優勝に貢献し、日本代表に定着していった青山敏弘この記事に関連する写真を見る 翌8月には親善試合のウルグアイ戦が行なわれたが、この試合には青山をはじめ、柿谷、山口蛍ら東アジアカップで活躍した複数の選手がレギュラーメンバーも顔をそろえた代表に招集された。

 その後、青山が日本代表で存在感を示したのは、2014年3月のニュージーランド戦だった。ボランチで山口とコンビを組んでスタメン出場した試合だ。

「僕は(2ボランチで)蛍と組むことが多かったんですが、彼はディフェンス、自分は奪ったボールの展開とビルドアップで貢献するみたいに、(それぞれの)役割が明確で、すごくバランスがよかったんです。ふたりでゲームを作って、ふたりでのし上がっていこうみたいな感じでしたね。

 蛍とふたりでのプレーが評価され、最終的に蛍は個人でも認められてレギュラーになっていきましたけど、自分の特徴とザックさんの戦術がフィットして、プレーしていて楽しかったです」

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