U-22日本代表の「ネガティブ要素」ばかり出たベルギー戦 課題は「非日常」の強化以上に必要な「日常」の強化

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 川森睦朗●撮影 photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 ベルギー戦で先発フル出場を果たした背番号8は、「やっぱりこうやって90分間出てみると、サッカーは楽しいものだなって認識することできた」と言い、こう続ける。

「ベルギーの8番の選手(MFアステル・ヴランクス/ミラン)だったりは、本当にレベルが高かった。自分もそこに早く追いつけるように、負けないように、まだまだ強くならないといけないなという目標ができたというか、基準がまたひとつ上がった。それを無駄にせず、腐らずできたらいいなと思う」

 現在のU-22代表は、五輪世代としては過去に例がないほど、超豪華な親善試合を重ねている。今回のドイツ、ベルギーはもちろん、イタリア、スペイン、ポルトガルなど、昨年来対戦したチームは、ヨーロッパの一流国がほとんどだ。

 もちろん、いわば"非日常"のそうした機会が貴重な強化の場となっているのは間違いないが、とはいえ、選手個々の成長のために、より重要なのは"日常"の環境である。

 ピッチに立つ選手のほとんどが、所属クラブでベンチを温めていたのでは、代表チームの強化はままならない。

 そんな厳しい現実を改めて突きつけられた、今回のヨーロッパ遠征ではなかったか。

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