よほど選びたくない理由があるのか...森保一監督のメンバー選考に「?」も3年後の結果に直結するプラス材料の行方にも注目 (2ページ目)
だとすれば、彼らのモチベーションを保つためにも、再スタート後最初の活動である今回こそ、誰よりも呼ぶべき選手だったのではないだろうか。
にもかかわらず、今回もまた選外。メンバー選びは監督の専権事項であるとはいえ、よほど選びたくない(選ぶにあたらない)理由があるのではないかと勘繰ってしまうほどだ。
いずれにしても、現在の彼らのプレーぶりを見る限り、「?」が残る選手選考だったことは確かだろう。
その一方で、若手を中心に新たな顔ぶれが日本代表に加わったことは、プラス材料として捉えるべきポイントである。
とりわけ注目したいのは、初招集の4人。しかも、うち3人がDFであることは興味深い。そこには、ベテランの後釜探しを早急に進めたいという、森保監督の狙いがはっきりとうかがえる。
つまりは、センターバック(吉田麻也)、左サイドバック(長友佑都)、右サイドバック(酒井宏樹)が、後釜探しが必要なポジションということになるわけだが、センターバックでは角田涼太朗(横浜F・マリノス)が、左サイドバックではバングーナガンデ佳史扶(FC東京)、右サイドバックでは半田陸(ガンバ大阪)が、それぞれ初招集されているのである。
しかも、角田に至ってはセンターバックのみならず、左サイドバックもこなすのだから、ポスト吉田だけでなく、ポスト長友の候補にもなりうる。実際、森保監督も両方のポジションでの起用を考えていると話しており、今の日本代表にとっては、願ったりかなったりの人材だろう。
また、21歳のバングーナガンデの選出に関して言えば、これが日本代表初招集ということで、多少なりとも驚きを持って受け止められたかもしれない。
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