飛び級で東京五輪、20歳でA代表入り。松岡大起の次なるステップは「プレミアリーグで活躍したい」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

「あの大会があれば、いろんなことが変わったと思いますし、それが開催されなかったことはすごく悔しかったです。自分にとって大きな国際大会は初めてになっていたはずなので、そこで活躍したかったなっていうのが本音です」

---- すぐには割りきれませんでしたか。

「そうですね。でも、気持ち的に切り替えてやっていくしかないっていうのもありましたし、その(中止決定を聞いた)時も(U−20代表の)合宿中で、次の日も練習試合があったので。あまり引きずらず、しっかりプレーしようという気持ちでやっていました」

---- その後、パリオリンピックを目指すU−21代表が正式に立ち上げられました。大岩剛監督が目指すサッカーをどう捉えていますか。

「まずは、一人ひとりのしっかりとした強度と、ピッチのなかでの判断が大事になってきます。そのうえで、攻守にわたって自分のできることだったり、チームとしてできることだったりを見せること。そういったところは常に求められています。

(速い攻守の)切り替えはどのチームでも求められていることですが、それをやるなかで自分の特長や長所をどれだけ出せるかっていうところはすごく求められている。実際に活動をやっていて、そう感じます」

---- 今年6月には初めての公式戦となる、U−23アジアカップに出場。日本は3位となりました。

「正直、自分自身はなかなかうまくいかなかったなっていうところはありますね。相手というよりも自分自身(の問題)だった、ということを本当に感じています。

(シーズン前の)ケガから復帰して、(清水エスパルスで)試合には出ていたんですけど、スタートからフルで出ることが少ないなかでのU−23アジアカップだったので、すごく難しかったなと思います。当時はそれがもう本当に自分のすべてだったんですけど、今は体がすごく動いているのを感じている分、今の自分だったらもっとできたんじゃないかなっていう悔しさが残る大会でした」

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