E-1香港戦、日本代表出場全16選手を独自に採点。「存在感を示した」のは誰か? (2ページ目)

  • 中山 淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

<出場選手採点>

鈴木彩艶(GK/浦和レッズ)=6.0点

 代表デビュー戦をクリーンシートで終えたが、キャッチミスやビルドアップ時の選択など、課題がいくつか垣間見られた。所属クラブで出場機会がないだけに、仕方ない部分もある。

山根視来(DF/川崎フロンターレ)=6.5点

 20分には町野にピンポイントクロスを供給し、55分にはインナーラップから相馬にクロスを合わせて計2アシストを記録した。ただ、持てる力からすると期待値以下の出来だった。

谷口彰悟(DF/川崎フロンターレ)=6.0点

 キャプテンマークを巻いて先発。前半のみで交代したのが予定どおりだとすれば、残り2試合も先発の可能性は高い。この試合でも小さなミスが散見されるなど、疲労蓄積が心配だ。

畠中槙之輔(DF/横浜F・マリノス)=6.0点

 無失点で終えたものの、守備面では不安定な部分も露呈した。攻撃面ではビルドアップ時の選択や縦パスの供給などで、もっと正確性と積極性を見せたかった。及第点ギリギリか。

杉岡大暉(DF/湘南ベルマーレ)=5.5点

 気合いが空回りしたのか、トラップやパスの精度を欠くシーンが目立ったうえ、相手に背後をとられてピンチを招くシーンも。攻撃面でもよさを出せず、不満の残る出来だった。

藤田譲瑠チマ(MF/横浜F・マリノス)=6.0点

 所属クラブと年代別代表で急成長中の若手が、代表デビューを飾った。ボールによく絡み、安定したさばきを見せた。もう少しバックパスや横パスを減らして勝負のパスを出したい。

岩田智輝(MF/横浜F・マリノス)=6.0点

 2019年コパ・アメリカ以来の代表でのプレーとなったが、所属クラブでのパフォーマンスをそのまま表現できた。ただ、無難なプレーが多く、とくに前半は物足りなさも感じさせた。

水沼宏太(MF/横浜F・マリノス)=6.5点

 32歳にして代表デビュー。立ち上がりから、自慢のクロスと攻守にわたるアグレッシブさを発揮。ゴールシーンにもよく絡んだ。26分、33分のどちらかのシュートは決めたかった。

西村拓真(MF/横浜F・マリノス)=7.0点

 所属クラブでの好調ぶりを買われて代表デビュー。スペースでのパスレシーブ、前線への飛び出しなど上々のプレーを見せたほか、2ゴールを記録して決定力を証明することに成功。

相馬勇紀(MF/名古屋グランパス)=7.0点

 明らかに相手GKのクオリティも影響したが、開始早々の直接FKを決めたことで勢いに乗り、2得点1アシストの大活躍。韓国戦でどの程度のパフォーマンスを見せられるかに注目。

町野修斗(FW/湘南ベルマーレ)=7.0点

 代表デビュー戦で先発フル出場。20分にヘッドで決めて持ち味を発揮し、57分にはGKがはじいたところを逃さず2点目もゲット。期待以上のパフォーマンスを見せ、評価を高めた。

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