2022.06.30

山本昌邦が森保ジャパンに望むこと。「大事なのはいい選手を集めるより、結束力」

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

日韓W杯20周年×スポルティーバ20周年企画
「日本サッカーの過去・現在、そして未来」
山本昌邦インタビュー(3)

 惜しくもベスト8進出を逃した、2002年ワールドカップ日韓大会。だが、そんな苦い経験は、以降の大会も含め、教訓となって現在に生かされていると、山本昌邦は考えている。

「日本が出場した過去6大会で、かなり経験値は上がってきていました」

前回のロシア大会ではW杯8強入りへあと一歩まで迫った日本代表前回のロシア大会ではW杯8強入りへあと一歩まで迫った日本代表 この記事に関連する写真を見る  例えば、前回の2018年ロシア大会。日本代表を率いた西野朗監督は、1勝1分けで迎えたグループリーグ第3戦でメンバーを大きく入れ替え、決勝トーナメント1回戦に備えた。

「これはあとから聞いた話ですが、西野さんは『3戦目で休ませたい選手がいたけれど、その試合を落として決勝トーナメントに進めなくなったら元も子もない。そのギリギリのせめぎ合いのなかで、可能な限り(多くの)選手を入れ替えた』と。その結果、決勝トーナメント1回戦に余力を残して臨むことができ、当時のFIFAランク1位(ベルギー)相手に2-0までいったわけですから。夢を見ましたよね」

 翻(ひるがえ)って、2002年はどうだったか。

「4試合フルに(ほぼ)同じメンバーでやったら、当然疲労は溜まりますよね。ワールドカップは、他の大会とは強度がまったく違いますから、技術的にうまいというだけでは全然足りない。肉体的には疲れていても頭は疲れていないとか、そういう選手をどれだけ育てられるか。そこに日本サッカーの未来はかかっているんだと思います」

 あれから20年が経ち、日本サッカーも大きく様変わりした。

「一番(の変化)はやっぱり、選手の成長でしょうね」

 山本はそう語り、表情をほころばせる。

「その時々で勝ったり負けたりはあるけれど、右肩上がりで成長していることは間違いありません。