加藤聖は「A代表に選ばれながらパリ五輪へ行く」。世代屈指の左サイドバックは「一級品の左足」で未来を切り開く (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 でも、僕らの年代は2024年にパリオリンピックがあるので、それには絶対に出たいって気持ちがあったし、気持ちが折れるとか、そういうことはありませんでした。その先を目指して、もっともっと頑張ろうというモチベーションでやってきました」

---- パリオリンピックに出たい気持ちは一層、強くなりましたか。

「そうですね。自分のなかでは大きなターゲットです。でも、一番の目標はやっぱりA代表なので、自分のなかではA代表に入りながらパリオリンピックに出るっていう意識でやっています」

---- A代表は現在、左サイドバックが手薄なポジションと言われています。カタールで開かれるワールドカップまでは、まだ半年近くありますね。

「笑。出たいですけどね。まだまだ自分じゃ足りないって思います」

---- U−21代表のチームメイトには、J1クラブ所属の選手も多くいます。そのなかで、自分はJ2クラブに所属していることをどう思いますか。

「長崎でJ1に上がって、そこから代表に入れば『V・ファーレン』の名前も広まると思うので、早く長崎をJ1に上げて、知名度も上げて、そこからパリオリンピックに出たいなと思います」

---- 久しぶりの海外での国際大会となった3月のドバイカップには、全3試合に出場しました。

「その時は、海外の選手に一瞬のスピードで置いていかれてしまう感覚があったんですけど、ドバイカップが終わってから、背後への対応力が少しだけ上がったかなっていう感じがあります。早く準備をしないと簡単に入れ替わられてしまうので、長崎に戻ってからはポジショニングや早い準備という部分が前よりよくなって、背後を取られる回数が減ったと思っています」

---- ドバイカップはU−21代表で大岩剛監督が指揮する初めての大会でした。いよいよパリオリンピックへのスタートという実感は湧いてきましたか。

「これからパリに向けてやっていくんだなって、そういう気持ちがさら強くなったような感じがします。A代表に選ばれながらパリへ行くのが自分の目標なので、このままずっと選ばれ続けてパリに行きたいですし、プレーの基準をもっともっと自分のなかで上げていくことが必要だと思っています」

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る