伊東純也「点を獲るキャラじゃなかったんですけど」。ゴールを量産している秘訣を聞いた (2ページ目)
---- その後、森保一氏が日本代表の監督に就いてから、伊東選手は代表に定着しました。自身も信頼されていると感じていますか?
「今はそうですね。入りたてのころは、本当に5分くらいしか出させてもらえなかったので」
---- アジアカップ(2019年1月/伊東は5試合に出場)の時ですか?
「そうです。本当にちょっとしか出られなかった(笑)」
---- しかし今では、W杯アジア予選での活躍によって、伊東選手は「日本代表の救世主」です。
「いやぁ、たまたま点を決めただけですよ」
---- 得点力だけでなく、守備面でもチームを助けたという声を多く聞きます。
「攻守の切り替えはめっちゃ意識しています。特に代表では」
---- そこはワールドカップ本大会のキーポイントになるのではないでしょうか。相手チームにボールを握られる時間が長いなか、伊東選手の「ロングカウンターから一発」という武器が出れば。
「そうですね。裏は常に狙っています」
---- アジア最終予選で伊東選手の印象に残るゴールがあります。2022年1月の中国戦で、中山雄太選手(ズヴォレ)のクロスに対してドンピシャのタイミングでヘディングゴールを決めました。
「あれは雄太からいいクロスが上がってきたので、ボールをふかさないことだけ意識してヘディングしたら、いい感じになりました」
---- 以前、話を聞いた時は「あまりヘディングでゴールを獲ったことがない」と言っていました。あのゴールシーンを見て「ヘディングが得意な選手だな」と思いました。
「たしかにヘディングで獲ることはほとんどないですね。あのゴールは、たまたまですよ」
---- あと、アジア予選では4連続ゴール以外にも、ベトナム戦でノーゴール判定となったシュートもすごかったです(伊東のクリーンシュートがゴールネットを揺らすもVARでオフサイド判定)。
「あれはカウンターからドリブルで仕掛けて、逆サイドに(南野)拓実(リバプール)がフリーだったのが見えていたので、最初はアウトサイドでクロスを入れようとしたんです。けれど、相手のディフェンスがけっこう戻っていたので、途中でクロスを止めて切り返し、そのままシュートを打ちました。そしたら、めちゃくちゃいいところにいきましたね」
2 / 4