伊東純也「点を獲るキャラじゃなかったんですけど」。ゴールを量産している秘訣を聞いた (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • 渡辺航滋●撮影 photo by Watanabe Koji

---- 山根視来選手(川崎フロンターレ)と右サイドを組むこともありました。

「彼は攻撃が得意なので、インナーラップしてきたところをうまく使えればいいなと思っています。予選でも何回かいいシーンがありました。彼とのコンビネーションもこれからもっと上げていきたいですね」

---- カタールW杯では、ドイツ、スペイン、そしてコスタリカ対ニュージーランドの勝者とグループステージで戦います。欧州勢は屈指の強国ですが、勝ち抜くためには?

「世界的に『日本は勝てない』とみんな思ってます。だから、そこを驚かせたいところはあります。相手チームも『勝たなきゃいけない』というプレッシャーはけっこうあると思いますし。そういうところにもチャンスはあると思います。日本にもいい選手は多いので、かなり戦えると思います」

---- 日本にはW杯ベスト8進出という悲願があります。「優勝を目指す」「まずはグループリーグを突破する」など、目標設定にはさまざまな考え方がありますが、伊東選手はどう考えていますか?

「もちろん、目標は上を見たほうがいいと思います。でも、自分は性格的に『目の前のことを一個ずつ見ていくタイプ』なので(笑)。とりあえず1試合1試合戦って、グループリーグを突破して、そこから先を考えたいです」

---- まずはカタールW杯の初戦。11月23日のドイツ戦ですね。

「そう。1試合ずつ、です」

【profile】
伊東純也(いとう・じゅんや)
1993年3月9日生まれ、神奈川県横須賀市出身。2015年に神奈川大学からヴァオンフォーレ甲府に入団。翌年に柏レイソルへ移籍し、2017年には日本代表に初招集される。2019年2月からゲンクの一員となり、2000−21シーズンは11ゴールを決めてリーグ優勝の立役者となった。日本代表33試合9得点(2022年6月1日時点)。ポジション=FW、MF。身長176cm、体重66kg。

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