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サッカー日本代表のカタールW杯での成績を識者5人が大予想。突破の可能性は? (2ページ目)

  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

世界的に見れば「無風区」だが...

 近年の成績ではドイツよりもスペインのほうが上回る。日本にとってもドイツのほうが与しやすいのかもしれない。カテゴリーは違えどもスペインには、東京五輪での対戦イメージが強いからだ。延長戦まで持ち込み、スコアは1点差ながら、その実力差はあまりにも大きいと感じた。スタイル的には日本の上位互換にあたるチームであり、仮に重要なグループステージの初戦で当たっていたら、一方的にやられてしまうのではないか。

 その意味で、カタールでの初戦がドイツになったのは、わずかな希望と言える。もちろん、ドイツにも勝てるどころか引き分けさえも難しいのは確かだが、所属先のチェルシーでは結果を残せていないティモ・ヴェルナーが1トップを務めるチームである。

 絶対的なストライカーが存在しない以上、入念なスカウティングによる徹底した対策を敷けば、スコアをゼロで推移させたまま、引き分けに持ち込めることもワンチャンあるだろう。日本にはドイツでプレーする選手が多いことから、"名前負け"というネガティブ要素を排除できることも小さくないメリットだ。

 この初戦で勝ち点をひとつでも確保することがグループステージ突破の絶対条件となる。すべてはこのドイツ戦で決まると言っても過言ではない。11月23日が日本にとっての運命の1日となる。

1勝2敗
浅田真樹

 日本の入ったグループEは、ずいぶんと極端な組み合わせになったものである。

 スペインとドイツは、ともに優勝候補に名を連ねる一方で、もうひとつのプレーオフ勝者は、それがコスタリカであろうと、ニュージーランドであろうと、日本が同組になる可能性のあった国(アジア勢以外)のなかでは、最も実力下位の国だ。

 世界的な常識に照らせば、2強2弱の無風区だろう。

 日本は1勝2敗、それどころか、1分2敗でも不思議はない。残念ながら、グループリーグ敗退が順当な結果ということになる。

 しかし、裏を返せば、日本はこれまでにないほど負けて当然の立場になる分だけ、戦いやすいとも言える。

 プレーオフ勝者との第2戦に勝利することは大前提として、ドイツとスペインのどちらかから勝ち点1を取り、1勝1分け1敗の勝ち点4まで持っていければ、他の国同士の結果次第で決勝トーナメント進出の可能性も見えてくる。

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