守備的展開でサウジアラビアをハメた森保ジャパンの4-3-3。先行逃げ切りを続けられるか (4ページ目)

  • 中山 淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

【守備的な4-3-3】

 結局、ボール支配率で40.3%対59.7%と上回られた日本は、それを想定したプランを遂行して勝利を手にした。一方で、自分たちがボールを握る時間帯で攻撃を活性化させる兆しはまだ見えず、守備的にカテゴライズされる森保ジャパンの4-3-3の特性が改めて浮き彫りになったと解釈することもできる。

 いずれにしても、セットプレーとカウンター、そして伊東の個人突破が数少ない糸口となっている現状、先行逃げ切りの展開が勝利へのカギとなっているのは変わらない。

 いよいよ次は、本大会出場がかかるアウェーでのオーストラリア戦だ。勝たなければ2位以上の可能性がなくなるオーストラリアは、攻撃的に挑んでくる可能性が高い。

 一歩間違えば3位に転落する可能性が残されるなか、森保監督は今回のサウジアラビア戦と同じプランで臨み、無事に目的を達することができるのか。

 まだ油断はできない状況が続く。

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