日本代表、最悪のスタート。森保采配は敗戦以上に大きな問題をもたらした (4ページ目)

　問題は、クロス（キック）の精度ではないのだ。にもかかわらず、日本はいつまでも、サイド攻撃が機能しない理由をクロスの精度にする。個人の技量の問題にスリ替えようとする。サイドを集団で、確実な技術と適度なスピード感で計算通り崩せば、決定的なチャンスは構築できる。多少精度が乱れても、だ。

　決定的チャンスはゼロ。前半27分、伊東が放った右足シュートを相手GKにセーブされるシーンがあったが、惜しいチャンスはそれぐらいだった。この一戦の延長上に、Ｗ杯ベスト８が待ち構えているようにはとても見えない。何か大きな変化が起きない限り、Ｂ組で２位以内に入ることさえ危うく感じる。

　このままでは久々に、メチャクチャ盛り上がりそうなＷ杯予選に発展していきそうである。

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