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日本は男女ともにメダルのチャンス!? 五輪サッカーの行方を占う「七不思議」 (2ページ目)

  • 宝田雅樹/National Football Teams-Results●文&データ
  • text&data by Takarada Masaki/National Football Teams-Results

◆五輪でのホームアドバンテージはなし
 男子W杯においては、過去21大会で開催国優勝が6度、準優勝が2度。比較的ホームアドバンテージがある。しかし、五輪では公式種目となった過去24大会で、開催国優勝が4度、準優勝はゼロと、ホームアドバンテージがほとんどない。

 さらに、W杯では過去に1度しかない開催国のグループリーグおよび初戦敗退が、五輪では11度もある。しかも今回、グループリーグで対戦するメキシコ、フランスは、日本にとって相性の悪い相手。A代表では、メキシコには現在5連敗中、フランスとは1勝5敗。悲願のメダルを狙う日本にとっては、嫌なデータが並ぶ。

【五輪開催国成績】
1908年(ロンドン)イギリス=優勝
1912年(ストックホルム)スウェーデン=初戦敗退
1920年(アントワープ)ベルギー=優勝
1924年(パリ)フランス=ベスト8
1928年(アムステルダム)オランダ=初戦敗退
1936年(ベルリン)ドイツ=ベスト8
1948年(ロンドン)イギリス=4位
1952年(ヘルシンキ)フィンランド=2回戦敗退
1956年(メルボルン)オーストラリア=ベスト8
1960年(ローマ)イタリア=4位
1964年(東京)日本=ベスト8
1968年(メキシコシティ)メキシコ=4位
1972年(ミュンヘン)西ドイツ=2次リーグ敗退
1976年(モントリオール)カナダ=GL敗退
1980年(モスクワ)ソ連=3位
1984年(ロサンゼルス)アメリカ=GL敗退
1988年(ソウル)韓国=GL敗退
1992年(バルセロナ)スペイン=優勝
1996年(アトランタ)アメリカ=GL敗退
2000年(シドニー)オーストラリア=GL敗退
2004年(アテネ)ギリシャ=GL敗退
2008年(北京)中国=GL敗退
2012年(ロンドン)イギリス=ベスト8
2016年(リオデジャネイロ)ブラジル=優勝
※( )内は開催都市。GL=グループリーグ


◆メキシコ銅メダルの再現はあるか?
 男子サッカーにとっては不運な材料ばかりに見えるが、日本が唯一メダルを獲得した1968年メキシコ五輪では、メキシコとフランスを破って3位になっている。今回もこの両国を破れば、日本サッカー界に新たな歴史を刻めるかもしれない。

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