日本代表、大迫不在時の解決策。浅野拓磨の2つのプレーに注目 (4ページ目)
◆やっぱり垣間見えた海外組と国内組との差。事故では片づけられない失点>>
そういう意味では、トラップやパスの精度はまだ改善の余地はあるものの、浅野なりの1トップのかたちは出せていたと見ていいだろう。
結局、この試合で日本が見せた縦パスは計30本(後半13本)。個人別で見ると、最も縦パスを記録したのは、9本の昌子だった。また、サイドからのクロスについては、前半10本、後半9本の計19本を記録(個人では山根の6本が最多)。しかし、成功は前後半各1本と、19本中17本が失敗に終わった点は課題と言える。
そもそも、ほとんどボールを支配していた日本だったが(63.2%)、シュートは前後半各6本(計12本)と、決して多くなかった。これは浅野のポストプレー、あるいはクロスの精度にも言えるのだが、個々のプレー精度が大きく影響していたと言わざるを得ない。
それがレギュラー組と控え組の違いと言ってしまえばそれまでだが、アジア最終予選では確実に相手のレベルが上がることを考えると、個人としてもチームとしても改善していく必要はあるだろう。
6月シリーズの残り2試合は、チーム戦術のなかで、個人のプレー精度をどこまで高められるかも、注目すべきポイントになる。
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