日本代表の「最強のボランチコンビ」は? 識者たちがトップ3を選んだ
2018年ロシアW杯以降、日本代表のボランチは柴崎岳(レガネス)が中心となって、そのパートナーはいろいろな選手が担ってきた。しかし、昨秋の欧州における活動において、遠藤航(シュトゥットガルト)が台頭。3月の日韓戦、W杯予選のモンゴル戦では、守田英正(サンタ・クララ)も際立った存在感を示した。はたして、現在の日本代表において、最強のボランチコンビは誰と誰なのか。識者の方々に"トップ3コンビ"を挙げてもらった――。
もはや日本代表の中心選手としての地位を築いた遠藤航杉山茂樹氏(スポーツライター)
1位=遠藤航&守田英正
2位=遠藤航&田中碧
3位=田中碧&守田英正
ブンデスリーガで高い評価を得ている遠藤航を外す選択肢はない。フィード力も高いが、その一番の魅力はボール奪取能力だ。高い位置で引っかけて奪う、前方向へのアタックが光る。また、受けて立っても背後を取られない強さがある。
今、脂が乗っている選手。常時ピッチに立たせておきたい選手なので、かつてのように右SBもこなす多機能性を発揮してほしい。となれば、鬼に金棒。日本のフィリップ・ラームになれる。
森保一監督はW杯予選のモンゴル戦(3月30日)で、その前に行なった親善試合の韓国戦(3月25日)同様、4-2-3-1でスタートしたが、途中から4-3-3に切り替えている。2ボランチから1ボランチへとチェンジした。
2014年ブラジルW杯を制したドイツ代表も、大会の前半は4-2-3-1で、後半は4-3-3で戦っている。それに伴い、ラームも守備的MFから右SBへと変更した。タッチライン際に開くSBという感じではなく、内側を攻め上がるSBとして、だ。
守田英正も川崎フロンターレ時代、守備的MFに加え、右SBとしてプレーしている。こうした多機能性を発揮する選手がいれば、守備的MFのコンビはいくらでも変更できる。田中碧(川崎)、守田、遠藤がそろってピッチに立つこともできる。
柴崎岳は、守備的MFではなく高い位置で起用したい。4-3-3ならインサイドハーフ。4-2-3-1なら1トップ下だ。
大島僚太(川崎)が怪我から復帰し、万全のコンディションに戻れば、話はまた、少し変わってくる。柴崎同様、ポジションは守備的MFというより、4-3-3のインサイドハーフが適していると思われるが、他の選手よりワンランク上をゆくテクニックには、捨てがたい魅力がある。
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