坪井慶介が選ぶ日本人センターバックトップ10。歴代1位は? (5ページ目)
井原正巳はセンターバックとして日本代表最多出場数を誇る1位 井原正巳(元横浜F・マリノスほか)
幼い頃からプレーを見て育ったこともあり、ランキングを考える時に真っ先に頭に浮かんだのが井原正巳さんでした。日本代表のキャップ数を見ても122試合というのは本当に偉大な数字で、間違いなく日本サッカー界を代表するレジェンドです。
僕が新人で浦和レッズに入団した2002年は、井原さんの現役最後の年でもありました。たった1年だったけれど、井原さんの姿からプロとはなんたるものかを学ばせていただきました。一緒にプレーできたのは大きな財産です。
井原さんは普段物静かな人でしたが、試合になると必要な時に必要な声がけができる人で、背中からリーダーシップを感じる本当に頼れるセンターバックでしたね。
若い頃の井原さんは守備の能力が高く、クレバーでありながら強いセンターバックというイメージ。でもレッズで一緒にプレーした時は35歳で、身体能力を生かすよりは優れた判断力や周りを的確に動かして、守備陣に安定感をもたらす存在でした。
新人の僕にとっては学ぶことだらけで、井原さんが隣にいるだけでこんなにも安心して自分のプレーに専念できるのかと、いつも感じていました。僕のなかで不動のセンターバック1位です。
坪井慶介
つぼい・けいすけ/1979年9月16日生まれ。東京都出身。四日市中央工業高校、福岡大学を経て、2002年に浦和レッズ入り。俊足を生かしたDFとしてチームの数々のタイトル獲得に貢献した日本代表としても国際Aマッチ40試合出場。その後、湘南ベルマーレ、レノファ山口でプレーし、2019シーズンを最後に現役引退。現在はタレントとして活躍中。
5 / 5