2020.11.19

「ポット4」の日本の現状を鑑みれば、
確かな収穫があったメキシコ戦

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 日本サッカー協会●写真 photo by JFA

 前半に関して言えば、攻勢に試合を進める時間を作ることができた。その間には、いくつかのチャンスも作り出している。

 だが、勝利への淡い期待が生まれたのも束の間、後半の日本は、あまりに脆かった。

 満足に敵陣に入ることさえできず、防戦を強いられ、わずか6分間で立て続けに2失点。その後も反撃の糸口すら見つけられないまま、メキシコに0-2で敗れた。

 大差をつけられたわけではないとはいえ、前半は勝てそうな内容だった分、ある意味でショックが大きい結果だった。

 原口元気が、2年前のワールドカップでベルギーに2-3と逆転負けした試合を引き合いに、「フラッシュバックした。正直、またかという感じ」と言うのもうなずける。

 とはいえ、相手は日本より明らかに実力上位のメキシコだ。吉田麻也の言葉を借りれば、「ポット2に入る可能性が高いチーム」である。

 ポット2とは、いわば第2シードのこと。ワールドカップの組み合わせ抽選では、グループごとに実力の偏りがないよう、まずは出場全32カ国を実力順に4つのポットに分け、各ポットから1カ国ずつで、ひとつのグループが構成されるように抽選が行なわれる。その上から2番目のポットが、吉田の言う「ポット2」だ。

 つまりは、順当ならベスト16に進める力を持っており、さらにはベスト8以上を狙おうかという位置にいることを表している。

 一方の日本は、前回の2018年ロシア大会で言えば、ポット4。その差は大きく、日本が勝てば番狂わせ。今回の敗戦は、実力どおりの妥当な結果だったと言っていい。

 それを考えると、少々ショッキングな敗戦も、過度に悲観する試合ではなかったのではないだろうか。