2020.10.19

久保建英をどう見たか。スペインの名指導者が気になった日本代表6人

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO

南野拓実(リバプール)

「シューターとしての才能に恵まれ、トップに近い位置でプレーすることで存分に力を発揮することができる。

 カメルーン戦でも、前半は酒井宏樹の折り返しをシュートに持ち込むなど、非凡さを見せている。終了間際にも、エリア内で強引にシュートを打った。しかし後半に中盤での仕事が多くなって、怖さがやや半減していた。プレーメイクする仕事よりも、ゴールに近いところにいるべき選手だ。

 コートジボワール戦は、後半途中から左サイド、トップでプレー。ゴール近くでのプレーの質はやはり高い。鎌田大地とのコンビネーションも抜群によかった」

◆「ミケル・エチャリのコートジボワール戦分析」>>

吉田麻也(サンプドリア)

「2試合とも、センターバックとしての安定感が出ていた。

 カメルーン戦は、冨安健洋と組んだセンターバックで、前半は慎重にプレーしていた。堂安律に送ったロングパスは際立っていた。前半22分には、右CKからポジションを取って、技術的に高いヘディングシュートを放ち、GKを脅かしている。守りのCKでも際どいボールをクリアするなど、セットプレーにおいてキーマンと言えるだろう。

 コートジボワール戦も、前半はチームが劣勢の中、堅固な対応を見せていた。2010年から彼を見てきたが、センターバックとして成熟したと言える。高さでも強さを見せつけ、勝利の殊勲者のひとりだろう」

柴崎岳(レガネス)

「ボランチに入ったが、ポジショニングは適切だっただろうか。

 カメルーン戦は、前線とバックラインが間延び、バランスを欠いた。後半には、自陣内でボールを奪われ、決定機を作られてしまった。ニアサイドを狙った強烈なシュートはGK権田修一が防いだ。左利きの中山雄太と組んだにもかかわらず、左のボランチを担当していたが、立ち位置が逆だった。

 コートジボワール戦は、中盤で遠藤航とのコンビだった。前半はポジションが前過ぎて、攻守のバランスを悪くしていた。後半、横並びになってカバーする態勢を作り、やや改善したが、柴崎自身は自陣で不用意なバックパスを相手に奪われ、シュートに持ち込まれる場面もあった。最後はすばらしいFKから植田直通の決勝点をアシストしている。