2020.10.19

久保建英をどう見たか。スペインの名指導者が気になった日本代表6人

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AFLO

「カメルーン戦は前半、攻守にバランスを欠いていた。前線とバックラインが間延びし、相手にペースを渡すことになった。コートジボワール戦も、後半はやや改善したが、前半は中盤の守りが不安定で、主導権を渡していた。あらためて、『攻撃の自由は、守備の安定が基礎にある』という基本を忘れてほしくはない」

 スペインの慧眼、ミケル・エチャリは、日本代表のカメルーン戦、コートジボワール戦を総括して語っている。

 エチャリはこれまで、ホセバ・エチェベリア、フランシスコ・デ・ペドロ、シャビ・アロンソなど名選手の発掘、育成、指導に関わってきた。選手を見る目とアドバイスには定評がある。久保建英の所属するビジャレアルのウナイ・エメリも、レアル・ソシエダB時代に選手として指導していた。

カメルーン戦は後半20分から途中出場、コートジボワール戦は先発し後半16分までプレーした久保建英 では、エチャリは今回の日本代表の選手たちをどのように見たのか。2試合を分析し、気になった6人をピックアップした。ポジティブな面もあれば、ネガティブな面もある。サッカーだから当然だ。改善や成長につながる提言となれば――それがエチャリの望みである。

原口元気(ハノーファー)

「ロシアワールドカップでも証明したように、攻撃センスに長けた選手だ。2列目からゴール前に入っていくプレーは特筆に値する。一方で、守備のクオリティも高いのが特長だ。攻守両面で能力に恵まれた選手だけに、ウィングバックもひとつの選択肢だろう。体力的な強さもあって、球際で戦い、ボールも奪い返せる。低い位置から飛び出す馬力も持っている。

 しかし、カメルーン戦の後半のウィングバック起用のように、ディフェンスに専念させる状態にするべきではない。宝の持ち腐れだ。ゴールに近いポジションでプレーすることによって、より効果的な貢献ができる。

 コートジボワール戦は、後半途中からの出場で左サイドアタッカーとしてプレー。持ち前の攻守の強度によって、サイドを支配した。見事に、チーム全体を改善させた。個人的に好みの選手である」