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コロンビア戦の反省を生かす。ジャマイカ戦は点差以上の価値ある内容 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 そこで狙いを定めた中盤の選手が、ボールをカットする。あるいは、カットできなければ相手のプレーを遅らせ、その間に前線の選手がプレスバックしてボールを奪う。そんな「厚み」のある守備は、90分間に何度も見られた。

 3バックの右に入ったDF岩田智輝は、コロンビア戦の反省を踏まえ、こう語る。

「とくにみんなで話をしたのは、守備のところ。前線からのプレッシャーのかけ方だった。前回(コロンビア戦)も、前から(プレスに)行こうとは言っていたが、徹底できていなかった」

"惨敗"を喫したコロンビア戦と今回のジャマイカ戦では、先発11人のうち9人が入れ替わった。2戦連続で先発出場したのは、岩田のほかに、MF中山雄太がいるだけ。だからこそ、岩田は「雄太くんとも、試合の入りからしっかり準備していこうと話していた」という。

 チームを率いる森保一監督も、そうした選手たちの対応を称える。

「11月のコロンビア戦の反省を生かして、意思疎通をしっかりやること。個々が持っているものを100%出すだけでなく、互いのよさを引き出せるようにピッチ内外でコミュニケーションを取り、試合の入りからアグレッシブにプレーするところを選手が自分たちの意志でやってくれたことがいい形の勝利になった」

 もちろん、「厚み」があったのは、守備だけではない。

 ほとんど連係が成立せず、個人能力頼みの単発な攻撃に偏っていたコロンビア戦から一転、この試合では、高い位置にボールが収まると、後方の選手が次々にボールを追い越し、前線のスペースへと飛び出していった。

 後方でパスをさばくばかりでなく、相手ペナルティエリアまで再三進出した、ボランチのMF松本泰志が語る。

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