2019.12.30

コロンビア戦の反省を生かす。ジャマイカ戦は点差以上の価値ある内容

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

U-22ジャマイカに快勝したU-22日本代表 2020年の東京五輪を目指すU-22日本代表が、U-22ジャマイカ代表との親善試合を行ない、9-0で勝利した。

 さすがに相手のプレーがこれほど淡白で、これほど点差が開いてしまうと、少々拍子抜けの感がなかったわけではない。事実、レゲエの国からやってきた若者たちはノリのよさを見せるどころか、ボールコントロールにミスが目立ってリズムに乗れず、苛立ち紛れのファールが多いわりに、球際での対応は総じて軽かった。勝って当然、の相手ではある。

 しかし、やるべきことを忠実にやり続けた日本の出来が、対戦相手との相対ではなく、あくまでも絶対評価において、11月のU-22コロンビア代表戦(0-2で敗戦)よりも数段よかったのは間違いない。

 コロンビアを相手に今日のプレー内容をぶつけていたら、結果はどうなっていただろうか。そんな想像をさせてくれる出来だった。

 では、この試合の日本は、何がよかったのか。その答えをひとつのキーワードで表すなら、「厚み」である。

 3-4-2-1の日本は前線の3枚、いわゆる"1トップ2シャドー"のボールアプローチを合図に、チーム全体が連動した力強いプレッシングを敢行。本来なら、ショートパスをつないで攻撃を組み立てたい(ように見えた)ジャマイカから、ことごとく高い位置でボールを奪った。

 もちろん、前線の3枚がプレッシングからそのままボールを奪えれば、言うことなしだが、たとえボールを奪い切れなくとも、相手のプレーを限定することで、中盤から後ろの選手はボールの行方を予測しやすくなる。