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久保建英世代の実力はいかに?
2年後の世界戦へU-18代表が始動 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 1世代ごとに監督を交代させれば、より多くの指導者に経験を積ませることになり、相応のメリットはある。だが、裏を返せば、せっかくチーム立ち上げから世界大会出場までのプロセスを一度経験しながら、それを次に生かす機会が今までは与えられていなかったとも言える。

「(コロンビアのような)こういうチーム、こういう選手とやりたかった」「この強度のなかで感じたものを(日常的に)持ち続けることが大事」「選手の吸収力は高い。2年前より早いスパンでチーム作りが進んでいる」

 影山監督がそんなことを語れるのは、U-18代表がU-20代表となり、世界大会に至るまでの成長過程を知るからこそ。日本が世界と戦うために何が足りないのか。何を強化する必要があるのか。逆に言えば、限られた時間の中で、何を省いてもいいのか。そんなことが具体的に見えているからだろう。

 今年18歳の選手たちと言えば、久保建英(レアル・マドリード)と同い年。このチームに久保が加わる可能性は限りなくゼロに近いだろうが、5年後、10年後のA代表を見据えたときには、この世代全体が底上げされなければ、久保という稀有な才能も生かされない。

"久保世代"の強化において、異例の続投となった指揮官は、心強い存在となるはずである。

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