ウルグアイの選手はこれだけすごい。苦戦必至の森保Jはどうすべきか (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 加えて、2006年に2度目の監督就任を果たしてから、13年目に突入したタバレス監督の手腕や、最多15回の優勝を誇るコパ・アメリカとの相性のよさなども、ウルグアイが優勝候補に考えられている理由だろう。

 チリ戦以上に苦戦は必至――。そんな相手に対して、日本はどう戦うのか。

 あらためて確認しておくが、日本は今大会に22歳以下の東京五輪世代の選手18人に、5人のオーバーエイジを加えた陣容で参加している。

 これまでU-22日本代表は2017年12月のチーム立ち上げから、ずっと3−4−2−1を主戦システムにして戦ってきた。しかし、コパ・アメリカ初戦のチリ戦では、初めて4−2−3−1でスタートした。

 それについて、森保一監督は試合後「今回招集した選手を見た時、この形で戦うと選手に伝えた」と、選手の顔ぶれが4−2−3−1にマッチしていたことを理由として語ったが、ウルグアイ戦前日にあらためて「4−3−3のチリにマッチアップさせる狙いもあった」「(将来A代表との融合も見据えて)3バックも4バックも臨機応変にやってもらいたかった」とも語った。

 それでも、個人的にコパ・アメリカでは戦術理解を深めてきた3−4−2−1で臨み、これまで積み重ねてきたものを南米の列強にぶつけてもらいたかったが、森保監督が今大会からチーム作りを次のフェーズへと進めたのは確かだろう。

 チリ戦ではオーバーエイジの選手を3人先発させたが、それについても、「1年後を見据える狙いもあった」と指揮官は言う。

 さて、ウルグアイ戦に向けてだが、試合の前日に「ベースは前回の形で同じような」と語っているため、4−2−3−1で臨むことが濃厚だ。チリ戦で負傷した前田大然(松本山雅FC)は「次の試合には出られない」と森保監督は明言。同じく負傷した原輝綺(サガン鳥栖)は「今日練習に参加しました」と調整が遅れていることを明かした。

「何人かの選手が代わって出場することになると思う」と指揮官は語っているため、スタメンの入れ替えは一部の選手に限られる見込みだ。よって注目のスタメンは、以下のメンバーが予想される。

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