久保建英に「危険な匂い」。
スペインの名伯楽が日本代表を個別評価 (2ページ目)
冨安健洋(シント・トロインデン)
トリニダード・トバゴ戦、エルサルバドル戦ともに右センターバックとしてプレー。エルサルバドル戦の先制点のシーンで永井謙佑へ出したフィードは秀逸だった。相手の攻撃力が低いということはあったが、2試合を通じ、そつのないプレーを見せていた。
MF
長友佑都(ガラタサライ)
トリニダード・トバゴ戦は前半から高い位置を取って、左サイドで幅を使い、優位にプレーを進めていた。相手の守備ラインを突破し、深みも作っている。左シャドーに入った中島翔哉とのコンビネーションは良好で、中に入って守備陣を絞らせ、外を使わせていた。日本の戦術軸のひとつだった。
酒井宏樹(マルセイユ)
トリニダード・トバゴ戦で長友と同様、ウィングバックとして右サイドで幅を使い、深みを作った。左利きの堂安律を中に切り込ませてプレーさせ、自らは外から何度も仕掛け、いい関係を築けていた。24分、堂安からのスルーパスを受けてラインを突破し、大迫勇也にクロスを折り返したシーンは、特筆に値するクオリティだった。後半、日本のプレーが淀んでいた時間帯に、深みを作るような動きをしていたのも、プラス点を与えられる。
トリニダード・トバゴ戦は後半34分から、エルサルバドル戦は先発して後半22分まで出場した原口元気原口元気(ハノーファー)
トリニダード・トバゴ戦は、後半途中に長友に代わって左ウィングバックとして交代出場。残り10分の猛攻の旗手になった。その推進力が混乱を誘い、周りの選手の躍動を促していた。エルサルバドル戦は左ウィングバックで先発。日本の2点目では中から外にダイアゴナルに走って、幅と深みを与え、マイナスのクロスを折り返した。とりわけ南野拓実との連係はよく、外だけでなく、中でもコンビネーションを作った。
伊東純也(ゲンク)
エルサルバドル戦に右ウィングバックで先発。試合開始早々、相手ボールをカットすると、走力を生かして右サイドを駆け上がり、ゴールライン近くまで侵入。深みを作ってからのマイナスのクロスを送ったシーンは、原口のシュートこそ外れたものの、チームの狙いが出ていた。アウトサイドにポジションを取りながら、横の動きでもスペースを作った。先制点では、右サイドにできたスペースを永井が使っている。
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