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スペインの目利きが選んだ森保J
期待の7人。「中島翔哉が攻守の中心」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Fujita Masato

 とにかくプレーへの関与が多かった。攻撃に関しては逆サイドの堂安律(フローニンゲン)と連係し、お互いのパス交換からそれぞれ好機を作っていた。ボールを持ち運べる技術の高さもあるのだろうが、ドリブルの方向の選択やクロスのタイミングなどが群を抜く。ファーサイドに流れた鈴木武蔵(コンサドーレ札幌)へ送ったクロスは、1点に等しかった。また、後半にバーに当てたシュートなど、ゴールに近づいている。

 忘れてはならないのは、守備面だろう。プレッシングの強度が高く、実際にボールを奪い切って、ショートカウンターを発動している。必要なポジションを取れるし、簡単にパスを通させず、周りの選手との連係も円滑。攻守の中心になっていた。

 ボリビア戦も、乾貴士(アラベス)に代わって後半途中から出場すると、攻撃のスピードを上げ、試合を決めるプレーを見せた。カウンターからペナルティエリア内で1対1になって、冷静にシュートを流し込んでいる。

 その後も、堂安、南野拓実(ザルツブルク)、鎌田大地(シント・トロイデン)と連係。左足のループシュートをバーに当て、ショートコーナーでは相手のディフェンスを崩すパスを送った。停滞していた日本の攻撃を活性化させ、そのプレーは際立っていた」

コロンビア戦は先発して後半26分まで、ボリビア戦は後半16分から出場した堂安律コロンビア戦は先発して後半26分まで、ボリビア戦は後半16分から出場した堂安律堂安律(フローニンゲン)

「コロンビア戦では、積極的にシュートを打っている。中島とのコンビネーションは出色で、それぞれがよさを出し合っていた。サイドからインサイドに入ることで、右サイドバックの室屋成(FC東京)の攻め上がりも促進。攻撃を牽引したが、いくらか攻め急ぎすぎた面もあっただろうか。

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