2019.04.02

スペインの知将が森保Jをぶった斬る。
「プレースピードが遅い」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Fujita Masato

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「日本のプレーはスローだった。ポゼッション率は高かったが、横パスが多すぎた。なかなか”ラインを破るパス”を入れられていない。中島翔哉(アル・ドゥハイル)、堂安律(フローニンゲン)の投入で、攻撃はスピードアップしたが……」

 スペイン人指導者、ミケル・エチャリ(72歳)は、1-0で勝利した日本代表のボリビア戦について、そう語っている。

 2012年、エチャリはバスク代表(FIFA非公認)を率いて、ボリビアを6-1と粉砕している。守りにおいては堅実なファイターだが、対応力に限界のあるボリビアを、戦術的に完全に打ち負かした。弱点を見極めるスカウティングは、まさに知将ならでは、だった。

 そのエチャリは、ボリビアと戦った日本をどのように評価したのか。

ボリビア戦で何度もインターセプトに成功していた橋本拳人「日本はボリビア戦をテストと位置づけたのだろう。主力中心だったコロンビア戦からスタメンを全員入れ替えた。4-2-3-1というシステムで選手を試しながら、高いレベルでプレーできる個々の力量を見極める試合だったか。

 対するボリビアは、4-4-1-1を採用。守備のブロックを作って、カバーを怠らず、我慢強く守った。攻撃に関してはほとんど形を作れなかったが、守備は戦術的に整備されていた。

 日本はボールを支配し、ポゼッション率は70%を上回っている。しかし、プレーはスローだった。とくに前半は横パスが多すぎ、相手が守備ブロックを作る時間を与えてしまい、攻撃は立ち往生した。敵陣深くまで入れない時間が続いた。後半になっても、途中までは、その流れは大きく変わっていない。コンビネーションが円滑でなく、攻撃面は物足りなさが残ったと言える」