スペインの慧眼が指摘。森保Jの
課題は「敵が強度を上げたときの対応」
「この日の後半も、日本はロシアワールドカップのコロンビア戦の後半と似た状況に陥っている。コロンビアの強度の高いプレッシングで、ボールをつなげない。(後半の)最初の30分間、まるでボールを奪えなかった」
スペインの慧眼、ミケル・エチャリ(72歳)は、ロシアW杯以来の再戦となった日本代表のコロンビア戦(W杯は2-1で勝利、今回は0-1で敗北)について、鋭い指摘をしている。
先日、エチャリは2003年から率いていたバスク代表(FIFA未公認)監督を勇退した(後任は元スペイン代表監督のハビエル・クレメンテ)。その戦績は目覚ましかった。チュニジア、ボリビア、ペルー、ベネズエラなどに勝利し、ほとんど負けなかった。2014年12月には、最強時代と謳われたバルセロナの選手が中心のカタルーニャ代表とカンプノウで引き分けている。その戦い方は、以後、バルサ対策の基本となった。
「コロンビアはFWドゥバン・サパタ(アタランタ)の投入が、猛攻の合図になった」
戦術家として、エチャリはどのようにコロンビア戦を見たのか?
コロンビア戦でミケル・エチャリ氏が高く評価した中島翔哉「ロシアW杯で勝利したコロンビアと、どのように戦うのか。それは戦いの背景のカギになった。日本は森保一監督に代わったし、選手も大幅に代わっていた。事情はコロンビアも同様だが、"遺恨"はゲームを左右する材料になる。
1月のアジアカップ後、日本は選手を入れ替えている。先発メンバーに、アジアカップで控えだった室屋成(FC東京)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)を用い、新たに東口順昭(ガンバ大阪)、昌子源(トゥールーズ)、山口蛍(ヴィッセル神戸)、鈴木武蔵(コンサドーレ札幌)を抜擢。半分以上が"新メンバー"だった。
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