森保J「出たとこ勝負」攻撃の限界。
コロンビアとの差は埋まってない (4ページ目)
そのしわ寄せが来るのがセンターフォワードだ。シンプルではないこの攻撃を新しく入った選手が仕上げることは至難の業。大迫勇也(ブレーメン)に代わる選手を見つけることが、日本サッカー界に課せられたテーマだと言われるが、それはセンターフォワードの能力の問題だけではない。慣れているか否かの問題でもある。
鈴木武蔵(コンサドーレ札幌)にとって簡単であるハズがない。アジアカップで起用された北川航也(清水エスパルス)、武藤嘉紀(ニューカッスル)にとっても同様だ。この課題を克服できる新たなセンターフォワードはおそらくいない。3年半8カ月後、カタールW杯時に大迫以上の選手が誕生しているとは思えないのだ。
まずメスを入れるべきは、ストライカーがスムーズに溶け込みやすい環境の設定ではないか。プロットはストライカーを始点に組み立てられるべきなのだ。コロンビア戦で鈴木武蔵の悲しげにプレーする姿を見ながら、一番に思ったことはこれだった。
森保監督が相手から学んで欲しいポイントでもある。現状を変えられるのは監督しかいないのである。サッカーは監督で決まるのだ。
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