2019.03.23

森保J「出たとこ勝負」攻撃の限界。
コロンビアとの差は埋まってない

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 サッカーの試合で、0-1というスコアが占める割合は1番か2番に多いだろう。それこそ無数に存在する。よって内容も千差万別だ。惜しい0-1もあれば、惜しくない0-1もある。日本対コロンビアはどうだったのかと言えば、惜しくない0-1だ。力関係を割合にすれば38対62。日本にはホームの利も加わっていたはずなので、それがなければ30対70と見るべきだろう。

注目のセンターフォワードには鈴木武蔵が起用されたコロンビア戦の日本代表 森保一監督は試合後、コロンビアを「世界トップクラスの強豪」と評したが、このクラスの相手に日本が勝利しようと思えば、それこそ運が必要になる。コロンビアと言えば、レフェリーからPK&退場という超ラッキーなジャッジをプレゼントされ、2-1で辛勝したロシアW杯緒戦を想起するが、両者の力関係は、9カ月前とまったく変わっていなかった。近い将来、急速な変化が起こることもないだろう。

 だが、日本がW杯本番でベスト16を狙おうとすれば、コロンビア級の国に予選で勝利を収めなければならない。ロシアW杯で得た教訓だ。狙うべきは本番での番狂わせ。地力を培うことは当然だが、向こう3年8カ月後、カタールW杯時に目指すべきは、地力では少々劣っても、番狂わせを狙えるかもしれないというチーム作りだ。

 今季のチャンピオンズリーグ(CL)で言うならば、決勝トーナメント1回戦で4連覇を狙うレアル・マドリードを倒し、ベスト8に進んだアヤックスのようなチームである。アヤックスは24シーズン前(1994-95)のCLで、大方の予想を覆して優勝を飾っているが、その時も今季同様、メンバーに実力のある若手がひしめいていた。アヤックスに限った話ではない。番狂わせの背景には、たいてい若さが潜んでいる。巧さのあるベテランの存在も不可欠だが、基本的に若手主体である必要がある。