香川真司の「危機感」。ロシアW杯組は森保Jに何をもたらすのか
アジアカップの決勝後、長友佑都(ガラタサライ)がこんなことを言っていた。
「ホームばかりで親善試合を行なっていても、あまり強化にはならない。アウェーに出て行って、強い相手と戦わないと」
たしかに、タイトなスケジュールのなか長距離移動で来日し、時差ボケの状態で、慣れない日本のスタジアムで試合をするわけだから、対戦相手が本来の力を出すのは難しい。また、アウェーでの親善試合に向けたモチベーション自体も、怪しいものがある。
練習メニューをこなす乾貴士(左)、香川真司(中央)、山口蛍(右) だが、3月22日のコロンビア戦に限っては、有意義なものになるはずだ。コロンビアにとってこの試合は、1−2で敗れたロシアワールドカップのリベンジマッチとなる。
指揮を執るのは、今年1月のアジアカップでイランを率いていたカルロス・ケイロスである。カルロス・ケイロスにとっても今回の対戦は、アジアカップ準決勝で日本に0−3と惨敗したリベンジマッチとなるのだ。しかも、この試合は新体制の初陣でもある。選手も監督も、モチベーションを高める要素が多いのだ。
実際、コロンビアのメンバーを見ると、FWラダメル・ファルカオ(モナコ)、FWルイス・ムリエル(フィオレンティーナ)、MFハメス・ロドリゲス(バイエルン)、MFウィルマル・バリオス(ゼニト)、DFダビンソン・サンチェス(トッテナム・ホットスパー)、DFジェリー・ミナ(エバートン)......と、ワールドカップの主力がずらりと並ぶ。
負傷のため、GKダビド・オスピナ(ナポリ)、DFサンティアゴ・アリアス(アトレティコ・マドリード)、MFファン・フェルナンド・キンテーロ(リーベルプレート)の3人が不参加となったのは残念だったが、本気度が感じられる顔ぶれなのだ。
そのコロンビア相手に、どこまでやれるか――。
森保一監督はアジアカップで生じた課題について、こんなふうに語っている。
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