2019.03.23

中島翔哉が際立つも、新鮮味が
減少した森保Jは停滞感を打破すべき

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 日本代表にとっては、アジアカップ以来、約1カ月半ぶりの試合である。

 決勝まで駒を進めたとはいえ、アジアカップでの試合内容は、おおむね芳しいものではなかった。昨秋、森保一監督が就任し、いきなり親善試合3連勝(トータル4勝1分け)でスタートした当時の勢いは失われていた。

 それだけに今回のコロンビア戦は、どういう形でアジアカップ後のリスタートを切るのかを興味深く見ていたが、前半こそ昨秋を思い出させるような、いいリズムで試合を進めたものの、逆に後半は押し込まれる時間が続き、結果、0-1で敗れた。

 キャプテンを務めたMF柴崎岳(ヘタフェ)は、「前から(守備に)行くのは悪くない。それがハマっている部分はあった」と振り返りつつも、後半に入ると、「選手の距離感が、前半より広くなった。自分たちの(プレーの)強度が落ちたところはある」と語り、こう続けた。

「前半の強度を(後半も)継続していかないといけない。(ゴール前で守備をする)最終局面になると、(W杯の)ベルギー戦のように、どうしても今は脆いところがある。なるべく高い位置でボールを奪いたい。それを11人が続けられる強度を持つ必要がある」

 柴崎の言うとおりだろう。

 前半は、チーム全体がコンパクトな状態を保つことで、常にボールにプレッシャーをかけ続けられたため、中盤でボールを奪い、そのままの勢いで一気に攻め切ることができていた。

 しかし、後半に入ると、ボールの出どころを抑えられなくなり、DFが自陣ゴールに向かってプレーさせられることが多くなった。

 シュートブロックがハンドとなり、PKを与えってしまった失点自体は、確かに不運な部分もあった。だが、「失点の場面だけにフォーカスされがちだが、前兆はあった」と柴崎。そこに至る試合の流れを考えれば、生まれるべくして生まれた失点とも言えるだろう。