2019.02.10

スペインの目利きが日本の全選手を
個人評価。堂安、南野の課題は?

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

ミケル・エチャリの日本代表個人評価・前編を読む>>

「アジアカップ、日本は試合ごとに戦い方を変えながら勝ち上がっている。その順応力は目を見張るものがあった。選手の戦術能力の高さとも言い換えられるだろう」

 “スペインの目利き”ミケル・エチャリ(72歳)は、準優勝に終わった日本のアジアカップをそう振り返っている。

 エチャリはハビエル・デ・ペドロ、シャビ・アロンソなどの才能を発掘するなど、その眼力には定評がある。また、選手へのアドバイスにも優れる。若き日のアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)には「ファーポストに入れ。もっと簡単に点が取れる」という言葉を贈っている。現在、フランス代表FWはファーに流れ、マークを外してからの得点が実に多い。

 そのエチャリは、アジアカップを戦った日本代表選手たちをどう評価したのか?

MF

6試合にフル出場した柴崎岳柴崎岳(ヘタフェ)

 初戦のトルクメニスタン戦では、目覚ましいパスを繰り出す一方、攻め急いでパスを奪われ、カウンターも浴びていた。攻守のバランスを取れていない。続くオマーン戦は、持ち前のキックの精度で、カウンターやセットプレーで存在感を示している。キッカーとしては二重丸。決定的パスを出せるが、グループリーグではそれに固執する一面もあった。

 ノックアウトステージ。サウジアラビア戦の決勝点のキックは精度が高く、そのよさが出た。ベトナム戦ではインターセプトが多く、堂安律に入れた縦パスはカウンターの起点になっていた。

 イラン戦は大迫勇也、南野拓実に質の高いくさびのパスを配球。その技術やビジョンのクオリティは高い。ただ、中央から攻め急ぐようなパスを奪われ、危ないシーンもあった。そしてカタール戦では、その悪さのほうが出た。高い技術で好パスを出す場面もあったが、不用意にボールを失ってしまい、背後にボールを通される機会が多かった。