2019.02.09

スペインの知将がアジア杯の
日本選手を個別評価。「輝いたのは酒井」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

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「日本の選手は攻撃精神がとても強い。ブラジルワールドカップの代表チームは顕著だったが、無意識に前がかりになってしまい、攻守のバランスを失っているときがある。アジアカップのグループリーグでもその気配が見えた。繰り返すが、攻撃しているときには守備の準備を怠ってはならない」

 スペイン人指導者、ミケル・エチャリ(72歳)はそう言って、アジアカップの日本代表を総括している。

 エチャリは選手のスカウティング、発掘、指導に優れている。1992-93からの3シーズンはレアル・ソシエダのBチームを率い、ホセバ・エチェベリア、ハビエル・デ・ペドロ、アグスティン・アランサバルなど、後にスペイン代表として長く活躍した選手たちを輩出している。同チームの強化部長としても、シャビ・アロンソなどとの契約に尽力した。

「森保一監督は選手を積極的に用いており、日本が変革期にあることは間違いない」

 そう語るエチャリは、アジアカップでプレーした日本人選手たちをどのように見たのか?

GK

6試合にフル出場した権田修一権田修一(ポルティモネンセ)

 初戦、トルクメニスタン戦のプレーは不安定だった。抜け出した相手の決定機をセービングする場面はあったが、CKに対する守備では味方と被ってしまい、決定機を作られる場面もあった。失点に関しても、厳しい表現で言えば準備不足。PKになったシーンも、もう少し体を倒すのを耐えられたのではないか。

 ノックアウトステージに入ってからは安定感が増した。サウジアラビア戦は試合終了間際、前に出て決定機を防いでいる。ベトナム戦は吉田麻也との連係不足でピンチになったものの、窮地を救うセービング。立て続けに浴びたシュートも、敢然とブロックした。