スペインの知将がアジア杯の
日本選手を個別評価。「輝いたのは酒井」 (4ページ目)
イラン戦は冨安とのコンビで、アズムンに仕事をさせていない。カタール戦の1失点目は、明らかに受け身になってしまっていた。3失点目となるハンドのPKはやや気の毒だった。セットプレーで高さを生かし、健闘していたが......。トルクメニスタン戦、ウズベキスタン戦にフル出場した槙野智章槙野智章(浦和レッズ)
トルクメニスタン戦の2失点目となるPKに至るシーンでは、ポジショニングが致命的だった。ウズベキスタン戦は安定した守りを見せていたが、先制点を奪われたプレーでは、エルドル・ショムロドフに完全に走り負けていた。6試合にフル出場した冨安健洋冨安健洋(シント・トロイデン)
トルクメニスタン戦ではMFとして起用され、積極的にシュートを放つなどしたが、攻める意欲が空回りし、ポジション(スペース)を明け渡していた。オマーン戦からはCBとしてプレー。守備は堅固で、南野拓実に送ったロングパスなどで非凡さも見せている。まだ若く、経験によって成長できる選手だろう。
サウジアラビア戦では決勝点を決めている。CKに、吉田と動きを合わせながらマーカーの背後をとって、ボールを呼び込んだ。マークを外す動きはすばらしかった。ベトナム戦でも、ゴールにはならなかったものの、またもCKから柴崎のボールに合わせている。ただし、やや攻撃に対して意識が強すぎる場面があった。
イラン戦は相手の高さ、強さに対抗。堅牢な守備を見せ、強力なアタッカーをほぼ完全に封じた。カタール戦は大きなミスこそなかったが、MFと連係が取れず、苦しんだ。ウズベキスタン戦にフル出場した三浦弦太三浦弦太(ガンバ大阪)
ウズベキスタン戦では、槙野と連携し、及第点のディフェンスを見せた。決定機につながるクロスを跳ね返すヘディングもあった。
MF3試合にフル出場、イラン戦の後半15分に退いた遠藤航遠藤航(シント・トロイデン)
オマーン戦で先発すると、前半は展開力の高さを見せ、トルクメニスタン戦で日本に足りなかった攻守のバランスを高めていた。ウズベキスタン戦も、途中出場で攻守のバランスを整えていた。
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