スペインの知将がアジア杯の日本選手を個別評価。「輝いたのは酒井」 (5ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 サウジアラビア戦は、リトリートしたチームにあって、バランスを取る役割を堅実にこなしていた。終盤にはヘディングで合わせるシーンもあったが、シュートは外れている。ベトナム戦は柴崎と連係していたが、ポジションを空けるシーンもあった。

 イラン戦ではチームプレーヤーとして悪くないプレーを見せたものの、権田との呼吸が合わず、ピンチもあった。その後。イランの選手と接触し負傷退場。欠場した決勝は、チームとして攻守のバランスが取れず、逆にその存在感を感じさせた。

ウズベキスタン戦にフル出場した青山敏弘ウズベキスタン戦にフル出場した青山敏弘青山敏弘(サンフレッチェ広島)

 ウズベキスタン戦では、塩谷司とのコンビで、配球役として攻撃を促していた。終盤はやや動きが落ちたか。

ウズベキスタンにフル出場、カタール戦でも先発した塩谷司ウズベキスタンにフル出場、カタール戦でも先発した塩谷司塩谷司(アルアイン)

 ウズベキスタン戦で先発。こぼれ球を叩いて、ミドルシュートの決勝点を決めた。青山と協力関係を保ち、いい出足の守備もあった。

 イラン戦で負傷した遠藤に代わって出場すると、カタール戦では先発出場。しかし、相手への寄せが甘かったり、寄せすぎてしまったりしていた。柴崎との連係が取れておらず、背後へのパスも簡単に通されている。
(後編につづく)

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