2019.02.01

森保ジャパンは強力3トップに要注意。
気になるカタールの戦術と選択

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 破竹の快進撃――。そんな表現がふさわしい。

 日本がアジアカップ決勝で対戦するカタールは、これが初の決勝進出である。これまでにアジアカップではベスト8が最高成績で、ワールドカップに出場した経験もない。

 それゆえ、アジアにおける序列では、日本、韓国、オーストラリアなどのワールドカップ常連国に次ぐ第2グループの印象もあるが、今大会で見せている躍進は、決して伏兵の番狂わせではない。

「決してミラクルではない。この偉業は自分たちの手で成し遂げたものだ。それに値するプレーをピッチ上で見せていると思う」

 チームを率いるフェリックス・サンチェス監督も、そう話しているが、3年後に控えた自国開催のワールドカップへ向け、これまで進めてきた育成・強化が実を結んだ必然の結果と考えていいだろう。むしろ、W杯ロシア大会ではアジア最終予選に進出しながら、出場権争いからは早々に脱落してしまったことのほうが、不思議なくらいだ。

 事実、年代別代表では、2014年アジアU-19選手権で優勝するなど、すでにその成果は表れていた。今大会の登録メンバーを見ても、5年前のアジア制覇で中心的存在だった”黄金世代”をはじめ、1996年以降生まれの若い選手が11人も名を連ねている。

 今大会では、グループリーグから準決勝まで6戦全勝。しかも、そのなかにはサウジアラビアや韓国という、昨年のワールドカップ出場国を下しての勝利も含まれている。堂々たる勝ち上がりは、一時的な幸運や勢いで成し遂げられたものではなく、実力でつかみ取った初の快挙である。

 ベースとなるフォーメーションは、4-3-3。サンチェス監督をはじめ、スペイン人スタッフが育成・強化に当たってきたチームは、ポゼッションスタイルを志向する。

 彼らがどんなサッカーを追求しているか。それが最もわかりやすく表れているのが、センターバックの人材だ。