2019.01.27

ベトナム戦の内容ではイランに通用しない。データが示す森保Jの低調ぶり

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 ベトナムと対戦したアジアカップ準々決勝。森保ジャパンは、後半57分の堂安律(フローニンゲン)の決勝ゴールにより1-0で勝利を収め、順当にベスト4に駒を進めた。

準決勝では強豪イランとの対戦となる日本代表 近年は急成長を遂げているものの、まだW杯に出場した経験のないベトナムの最新FIFAランキングは100位。登録メンバー全員が自国クラブに所属し、U-23代表を中心に編成した今大会のチーム平均年齢は、出場24チームのなかでもっとも若い23.1歳だ。

 W杯を含めた国際経験が豊富で、約半数の選手がヨーロッパでプレーするFIFAランキング50位の日本にとって、ベトナムは勝って当然の相手と言えた。

 とはいえ、森保ジャパンのこれまでのパフォーマンスレベルから見れば、大差をつけてベトナムに圧勝する展開が想像できなかったのも事実。実際、堂安の決勝ゴールはVAR判定で得たPKによって奪ったもの。日本が作った決定的チャンスは想像以上に少なく、内容的には乏しい試合となってしまった。

 ただ、勝利したこと以外に収穫がなかったこの試合を振り返るとき、日本側のエクスキューズとしておさえておかなければならない点もある。それは、ベトナムはこの試合まで中3日の休養があったのに対し、日本は中2日しかなかったという日程的ハンディキャップだ。

 もちろんその大前提を知りながら、ラウンド16(サウジアラビア戦)から1枚しかスタメンを入れ替えなかった日本の自業自得と言えばそれまでだが、少なくとも中2日の場合はリカバリーしかできないことを考慮すれば、この試合の日本が低調に終わった理由のひとつとして頭に入れておく必要はあるだろう。

 いずれにせよ、森保一監督はこの試合もサウジアラビア戦から継続してAチームでスタメンを編成した。唯一の変更は、累積警告による出場停止の武藤嘉紀(ニューカッスル)に代わって1トップに北川航也(清水エスパルス)を起用した点のみ。負傷が癒えた大迫勇也(ブレーメン)のスタメン復帰も囁かれたが、「今日の段階では90分できない」(森保監督)ため途中出場にとどまっている。