2019.01.06

森保一監督の手腕が試されるアジア杯。
日本は決勝まで進めるのか

  • text by Sportiva photo by Sano Miki

アジアカップの見方~杉山茂樹×浅田真樹(後編)

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杉山 決勝に進出すれば7試合を戦うことになるアジア杯ですが、問題は、日本代表の初戦のスタメンが、ほぼ見えてしまっていることです。それをどう崩して7試合を戦うかがポイントになります。森保ジャパンは去年の秋、月に2試合のペースで親善試合を行ないましたが、それは簡単に乗り切れるんです。問題は短期集中の大会になった時。日本の指導者が往々にして陥りやすいのは、初戦から「絶対に負けられない」という姿勢でメンバーを固定して戦い、結果、途中で息切れして危なくなるというパターンです。

短期集中型のアジア杯で、その采配が試される森保一監督 7試合、すべて調子よく勝てるなんていうことはあり得ないんですよ。やはりどこかで引っかかる。そのときにどう対処するのか。そのアイデアの数こそ監督の力です。その意味でも監督の力を見る大会になると思います。アジア杯の方式も、W杯に似た短期集中型です。森保一監督に任せて大丈夫なのか、あらかたわかると思います。日本人監督でアジア杯を戦うのは、1996年の加茂周さん以来6大会ぶり。いま、代表監督はもはや日本人監督で大丈夫という雰囲気が浸透しつつあるけれど、それは果たして本当なのか。じっくり観察したいと思っています。

浅田 アジア杯そのものの話をすると、今回から出場国が16から24に増え、今までに比べるとレベルの低い国が出ています。ところが日本の対戦相手を見ると、初戦のトルクメニスタンはちょっと落ちますが、第2戦のオマーン、第3戦のウズベキスタン、決勝トーナメント1回戦以降で当たると想定される国を含めて、そこまで「しょぼいチーム」は見当たらないですね。厳しい相手と真剣勝負を戦えるという意味で、ラッキーだと思います。