アジア杯は日本代表のここを見よ。柴崎・遠藤の信頼性、大迫の代わりは? (4ページ目)

  • text by Sportiva photo by Sano Miki

浅田 杉山さんの言うように、この段階から遠藤で固めてしまう必要はないと思いますが、重圧のかかるシビアな試合でも「遠藤は計算できる」という手応えはほしいところです。

 あと、前線でいえば、大迫がいないときにどうするか、ですね。ロシアW杯の時から続いている問題ですが。別に大迫と同じことができる必要はないので、「武藤嘉紀(ニューカッスル)になったらこうする」「北川航也(清水エスパルス)になったらこうなる」という目処を立てたいというのがあります。

杉山 CFって、普通は途中で交代するものじゃないですか。毎試合90分出場するポジションじゃないですよ。だから大迫が交代することを前提に、たとえば4-2-3-1でいくのか、4-4-2や4-3-3に変えるのかを含めて、考えなければいけない。それは中島、南野、堂安も同じで、第2列の選手も90分出るというより、崩さないといけないポジションです。終盤、足が止まるのは前の選手なんだから、4人をどうやってバランスよく代えていくかがポイントになります。

浅田 2列目の3人は、彼ら自体がニューカマー的な存在で、彼らが出てきたのにすぐ次を求めるというのは贅沢なリクエストだと思うのですが、CFに関しては、長らく大迫しかいない状況が続いている。ロシアW杯のポーランド戦で、武藤が入ったらあまりサッカー的にうまくいかなかったというようなこともあるので、そろそろそこをどうするんだというのを考えないといけない。

杉山 大迫が出るのと他の選手が出るので、ゴールの奪い方が変わってくるのは当然なんです。問題は大迫がいる形しか見えていないことで、もっと「こういうやり方があったんだ」というのがあっていいと思います。4-3-3にして、前を3人にしてインサイドハーフを2人にするとか、システム変更を含めて選択肢を増やすことが大切で、在庫が豊富じゃないんだから、ひとつのやり方しかないというのがマズい。

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