2018.11.15

代表でも欠かせない、チームを
「助けたい」という原口元気の気持ち

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by KYODO

 森保ジャパンがスタートして3カ月。最近ではすでに”新ビッグ3”という呼び方もあるようだ。4-2-3-1システムの2列目でプレーする中島翔哉(ポルティモネンセ)、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)の3人である。

 彼らの活躍に異論の余地はないだろう。南野はここまで3戦連続の計4ゴールを挙げており、堂安もウルグアイ戦で代表初ゴールを決めた。中島は無得点だが、ボールを持てば積極的に仕掛け、ゴール前に堂々と入っていく姿は、ロシアW杯までのチームとは様変わりした新生日本代表の象徴的存在と言っていい。もちろんそこには、前線で大迫勇也(ブレーメン)が起点になり、酒井宏樹(マルセイユ)や長友佑都(ガラタサライ)といったベテランが後ろで支えているという事実があることも忘れてはならないが。

 一方、同じ2列目のポジションの先輩である原口元気(ハノーファー)の心中は複雑なはずだ。ロシアW杯では得点もあげ、次は自分が代表を牽引する存在となって歴史を塗り替え、W杯ベスト8以上の結果を目指そうとしていた矢先、勢いのいい後輩たちが登場したというわけだ。

ベネズエラ戦を前に日本代表に合流した原口元気 原口にとっては、代表以上に深刻なのが、所属するハノーファーの不調だ。

 原口は昨季後半、2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに所属し、W杯メンバー入りをたぐり寄せるだけの活躍を見せた。そのフォルトゥナは、原口らの活躍もあって1部昇格を果たしはしたが、資金が足りず、原口をレンタル元のヘルタ・ベルリンから買い取ることができなかった。ヘルタに移籍金を払い完全移籍を可能にしてくれたのがハノーファーだった。