タレント揃いのU-19日本代表、世界へ。黄金世代を超える「期待度」 (5ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐藤博之●撮影 photo by Sato Hiroyuki

 影山監督も「個人としても、チームとしても、まだまだ未熟」と言いつつ、選手たちが見せた大人びた対応を「頼もしかった」と高評価。「ある程度、内容よりも結果に針を振って、天候も天候だったので、シンプルに(相手の攻撃をクリアで)切って、もう一回守備をするとか、このゲームに必要なことをみんながやってくれたんじゃないかなと思う」と、彼らの戦いぶりを称えた。

 言うまでもなく、結果は100点満点の試合でも、内容に目を向ければ、物足りなさは残る。決して見栄えのいい勝ち方ではなかった。

 だが、裏を返せば、彼らは必ずしも自分たちの思いどおりに試合を進められたわけではなかったが、それでも勝利を手にした。タレント集団ゆえの軽さや脆さは見られなかった。

 タレントぞろいと期待高まるチームが、これほど泥臭く、勝負に徹して戦い抜いたことに、圧勝以上の価値があるのではないかと思う。

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る