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U-19日本代表、世界へ王手。
不安はあまりに「強すぎる」ことだけ (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐藤博之●撮影 photo by Sato Hiroyuki

 イラク戦でゲームキャプテンを務めたMF藤本寛也(東京ヴェルディ)は、「そこは、結構感じている。ボランチや守備陣はそういう部分が頭に残っている」と言い、胸中を明かす。

「1、2試合目は、2、3点リードしていたところでの失点だったので、助かっていた部分もあるが、一発勝負だと1-0とか(の状況)が多くなってくると思うんで、自分たちが攻めているときのリスク管理をチームとしてしっかりやらないと、4試合目(準々決勝)に不安が残るかなとは思う」

 しかも、準々決勝で対戦するのは、地元インドネシア。グループリーグでは大観衆の後押しを受けて実力以上の力を発揮し、A組2位の座を死守した厄介な相手だ。

 ある意味で、インドネシアの攻撃が一か八かの強引なものになればなるほど、スタンドの観衆は盛り上がり、地元選手を勢いづかせる可能性もある。チームのキャプテン、MF齊藤未月(湘南ベルマーレ)は「3、4万人(の地元ファン)が入ると思いますし、その雰囲気に飲まれるな、と言っても難しいかもしれない。審判も雰囲気に飲まれて、相手に(有利な)笛を吹いたりすることもあり得ると思う」と語り、警戒を強める。

 加えてインドネシアは、準々決勝までの試合間隔が日本より1日長く、グループリーグ3試合と同じ戦い慣れたジャカルタのスタジアムで、別会場からやってくる日本を待ち受ける。インドネシアは、地の利を最大限に生かしてやれることはすべてやり、番狂わせを狙っている。

 大一番に臨むにあたり、影山監督がキーポイントに挙げるのは、「コンディション」と「一体感」である。

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