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小さくても大丈夫。メッシのような中島翔哉がさらに成長する予感 (3ページ目)

  • 井川洋一●取材・文 text by Igawa Yoichi 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 試合後、たくさんの記者が彼の話を聞こうとした。でも多くの質問は、シンプルな答えを導くだけだった。

「楽しくプレーすること。それをとても大事にしています。今日もすごく楽しめたので、チームメイトに感謝しています」

 とはいえ、あれほどのパフォーマンスを見せられたのだから、その真意を知りたい。今日の試合のどこが楽しかった? 具体的に聞かせてほしい。

「すべてです。ボールを持っている時も、そうでない時も。楽しくやろうと考えてしまうとなかなかできないので、自然に。ずっとサッカーをやってきたから、考えなくても体が勝手に動いてくれると思っています。迷うことが一番良くないですね。強い相手(との対戦)は好きですけど、どの舞台、どの試合、どの練習でも、サッカーは常に楽しいもの」

 新たな日本代表のエースナンバーを背負うのは、純粋無垢なサッカー少年がそのまま成長したような24歳だ。ただし、プレーはその表情ほど優しくはない。中島が左サイドでボールを持って前を向けば、対峙する守備者は混乱に陥る。ちょうど、メッシをマークする者たちと同じように。

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